QOLと高齢者の関係について
高齢者の数は年々増加しており、今後も増加することが予想されています。このような中で、高齢者のQOL、すなわち生活の質を向上させることが大切になります。高齢者のQOLを向上させるにはADL、すなわち日常生活動作を充実させる必要があります。ADLは具体的に排泄や食事、入浴や移動などです。認知機能や身体機能の低下がADLの低下にも繋がり、それにより行きたい場所に自由に行けなくなったり食べたい時に自由に食べられなくなったりと、充実した日常生活を送ることができなくなり介護や補助の必要が生じます。そのせいでQOLも低下してしまうのです。
ADLの低下を予防するにはどうしたら良いでしょうか。例えば介護施設で話し相手や趣味仲間をつくり、社会参加を積極的に行いコミュニケーションを図ることや、できるだけ家事を自分でこなすなどをして日常生活を自分一人で送れるという状態を保つのです。日常生活を維持することが、ADLの維持につながります。
では、QOLの低下を直接的に予防するにはどうしたら良いでしょうか。多くの介護施設で行われているのが、介護レクリエーションです。介護レクリエーションは集団・個別・基礎生活の3つに分けることができます。集団レクリエーションはコミュニケーションを図る機会にもなりますし、自然に会話も生まれることから代表的な介護レクリエーションです。3つの内、最もQOLに近いのが基礎生活レクリエーションです。高齢者にとって懐かしい映像や音楽を流すことで、心地よい時間を増やしていくことができるのです。
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